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2020-04

森を復活させないと人間も滅びる

■日本の森が外国人に買われてしまう?

戦後60年、日本の山には人が入らないところがないくらい植林が進んだ。ところがいよいよその木が使えるころになってきたとき、間伐もされなくなり、日光の入らない山肌は、雨が降るたびに土砂崩れ、山崩れが起こって立木が流れても橋げたを壊したり、大きながけ崩れが起きて死者が出たりした。それを自然の猛威とだけ言ってはいられない状況が生まれている。

クマと森をまもるために、もう20年以上活動している日本熊森協会会長・森山まり子さんは、訴えている。
 「日本の森を守ってきたのはそこに住む野性の鳥獣類です。彼らに与えられる小生物も野生動物のえさとして役割を果たし、人間とは離れて生活することができていたのです」
 「奥山には人間がふみこんではならない聖域があります。自然の森を残し、そこに住む全生物と共存しなければ、人間も生き残れません。人間によって破壊された奥山を、クマなど大型野生動物が棲める自然の森に復元していかねばなりません。野性鳥獣と人間の棲み分けをして、森を復活させないと人間も滅びます」

ところがここへきて、日本の山林を外国人が、日本の豊かな水源を狙ってか、ただ同然の山林の買収に乗り出していると、雑誌「THEMIS(テーミス)」(2009年7月号96~97ページ)の記事を引き、日本熊森協会の「くまもり通信」が伝えている。

林業関係者の間では3年ほど前から、中国人が日本の森林を買収しようとしている、という話しが飛び交い始めていたというのだ。

日本の山林は、外国の安い輸入木材にたちうちできず、土地所有者たちの高齢化と重なり、植林、間伐などの手入れが行き届かなくなっているところが多くある。

その結果、林地価格が暴落、転売目的だけで土地を買おうとする人は少なくない。ちょうど3年前、中国人が横須賀にある海上自衛隊基地周辺の高台の土地を買収しようとした騒動が発生した。

同じ頃、三重県大台町にも一人の中国人が「立木を買いたい」といって現れた。

ここは日本の秘境100選にも選ばれ、吉野熊野国立公園にも指定されているが、山は個人のものだ。NHKの番組でも「雨の物語~大台ケ原 日本一の大雨 を撮る~」(NHKスペシャル・2008年11月30日)としても紹介された。毎年モリアオガエルの産卵期に水が沸き、草原に池が出来る。手付かずの自然が残る山だ。

60歳くらいの中国人が役場に「いい木がある」と言われてと、中国名の名刺を差し出した。役場の人は「ここは名木と言われるような立木はないし、伐採して運ぶのにも地形が急峻で搬出は不可能だ」と説明したら帰って行ったという。しばらくして役場の電話が鳴り、別の中国人からヘリコプターで山を見に行きたいがヘリポートがあるかと聞かれたので「ない」と答えるとそれきり連絡はなくかった。しかし話は消えていなかった。

その後、その山林の所有者が土地を売却したい、と情報公開した。広さ676ヘクタール(約204万坪)甲子園球場が169個分入る広さだ。それを知った中国系企業が昨年1月に土地を買いたいと名乗り出た。外国資本であることから所有者が警戒すると、すぐに引き下がった。その後何度か転売されて東京の不動産業者が7千万円で買い取ったという噂が流れた。地元関係者の間では、2億~3億はするはずなのにあまりに安すぎると言われている。

このような事態に接し、日本熊森協会はイギリスのナショナルトラストに学んで、NPO法人奥山保全トラストを2006年に創立して現在まで1266ヘクタールの土地を取得した。さらに、三重県大台町の676ヘクタールの土地入手を計画している。

奥山保全トラストは、次のように呼びかけている。

 「文明を支える奥山は、本来、国が責任を持って手付かずで保全しておかなければなりません。私たちの祖先もそうしてきたし、外国でも国立公園を造り草1本抜かぬように保全しています。しかし、残念なことに、日本の国立公園は、レジャーランドであり、ホテルが林立するところです。私たちは、イギリスのナ ショナルトラスト(大自然保護団体)と連絡を取り合いながら、彼らがしているように国に代わって奥山を永久に手付かずで保全しようと2006年からトラ ストを開始しました」(2006年トラスト実績・1184ha) 

この永久保存計画は、今年10月4日の第3回東京熊森シンポジウムでも発表され、購入資金不足分あと9千万円を一般から募集することが決まった。ちなみに、イギリスのナショナルトラストは365万人に支えられているが、日本熊森協会の会員数はやっと2万余になったところである。

▲JanJanニュース 2009年11月16日(月)
by 市民記者 熊木秀夫
http://www.news.janjan.jp/living/0911/0911130136/1.php

△参考 
NPO法人奥山保全トラスト
http://homepage2.nifty.com/kumamori/okuyama-trust-top.htm
日本熊森協会
http://homepage2.nifty.com/kumamori/index.html

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