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2020-04

まちづくりには人づくり

■社団法人 学びやの里

キャンパスは半径100キロ 農山村の現場を学び、ネットワークを創り出す。九州ツーリズモ大学とは交流の中で学びを楽しむ小国町の学校です。

「地域の人づくりには<学習>と<交流>が大切だ。」そう提唱したのは、小国町に生まれた近代医学の父、北里柴三郎です。この九州ツーリズム大学の誕生は、北里博士の志を受け継ぎ、未来へとつなげていく取組みでもありました。
1996年の冬、(財)学びやの里の研修施設「木魂館」において、「九州ツーリズムシンポジウム」が開催されました。メインテーマは、「農村と都市が対等に交流しながら、ライフスタイルの変更も含む<旅の文化>をどう創造するか。」であり、シンポジウム参加者の共通の悩みとして、「ツーリズムを実践していく中で人材育成や実践的なノウハウを学ぶ場がない」ことが挙げられました。

このシンポジウムを契機に1997年9月、(財)学びやの里を事務局に農山村でツーリズムを実践していく担い手やリーダー、コーディネーターとなる人材の育成、および、各地域で求められているツーリズム関連の情報発信センターを目指して「九州ツーリズム大学」を開校しました。講師陣には地域づくりやツーリズムの専門家、研究者に加えて、農家民泊や農家レストランの実践者などを全国から迎えています。そのカリキュラムも「ツーリズム概論」や「地域づくりとツーリズム」などの基礎的な講義から、蕎麦打ちやパン焼きなどの「食の体験」、「農家民泊、農家レストラン体験」、現地調査を踏まえた「ツーリズムのプランニング」など多彩に富みカリキュラムそのものがツーリズムの体験となる仕組みです。

◇交流の中で学びを楽しむ
10期までに約1500人の卒業生(本科生)と修了生(聴講生)を輩出しています。農家民宿やレストラン等の交流ビジネスを考えている人、ツーリズムの実践を学ぶ行政の担当者、コンサルタント、農林漁業家、主婦、学生、そして半数以上が農山村での移住や定住を目的とした人、自分探しや新たな生き方を模索している人たちです。年齢も10代から70代までと幅広く、最近はリタイア組より若い人、都市住民と女性が増え、関東や関西など遠方からの受講生がいるのも特徴です。これだけ多様な学生の集まりから生まれる出会いと交流、ネットワークの広がりもツーリズム大学の楽しみといえます。ツーリズム大学で培ったネットワークは農家民宿やレストランの最初のお客様として独り立ちの栄養を与えてくれたり、都市と農村を繋ぐ媒体にもなってくれます。また、小国町で新しい生活を始めている卒業生もいます。

現在、「観光まちづくり学科」「ツーリズム学科」の2学科と「環境教育コース」を組織。9月から翌3月まで開校しています。また、卒業生や修了生を対象に開設された大学院では、研究者やコンサルタントを目指して、ハイレベルなゼミ形式で20名の卒業生が学んでいます。

小国地方の方言に「とっぱす」という言葉があります。交流を拒めば鎖国状況に陥る山間の小さな国に育まれた「新しもの好きで、好奇心旺盛な気質」を表す言葉であり、「物事を深く考えず、突っ走る」を表現した言葉でもあります。この気風に育まれた町と学びやには、今日も日本全国から人々が訪れ、ツーリズムの未来を描いています。

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