2017-11

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フィッシュセンター跡地は周囲にマッチした3階建てに

■14階建てマンションがここまでになった

湘南の茅ケ崎海岸沿いを走る国道134号線の海側に、このほど結婚式場がオープンした。ここは富士山への眺めが美しく「関東の富士見百景」にも選ばれている。その地に2005年、14階建てマンションが計画されたが、市民からマンション建設反対の声が上がり、2006年2月に建設を中断、半年後の8月に事業者がブライダル取扱業者に土地を譲渡し、3階建ての結婚式場とカフェに計画が変更されたものだ。

「高層マンションが、よくぞ、ここまでになった」というのが、大方の市民の気持ちだろう。3階建てだが、国道からは2階建ての建物に見え、周りの風景にも溶け込んでいる。茅ヶ崎は旧別荘地や古い住宅地に、いまも松が多く見られる。茅ヶ崎らしい植栽をという市民の声を受けて、ココスヤシ、ドラセナなどとともにクロマツが3本植えられた。地域密着型を目指すということで、7月1日には近隣住民、漁業組合関係者、マンション反対運動に関わった市民たちなど約90人が内覧会に招かれた。

「白い、落ち着いた、モダンな外観は、期待していた以上です!」と、平日は東京でマンション暮らし、週末を茅ヶ崎市菱沼海岸の家で過ごすという大学教授(65歳)。「2階と3階の結婚式場からのオーシャンビューが素晴らしい。是非、市民にも楽しむ機会が欲しい。一般客が利用できる1階のカフェからの眺めとは大違いでした」と続けた。すぐ近くの5階建てホテルの外観も気にかかる様子で「建て替えのときは、市民が注目する必要があります」

実母が向かいの7階建てマンションに住み、海岸には犬の散歩でよく来るという主婦(53歳・茅ヶ崎市松ヶ丘在住)は、「緑がたくさん植えられて、よかった。このまま美しくあって欲しいので、事業を成功させてね、と応援したい気持ち」とか。コンサートの企画を手がけた経験から「ハワイアン、ジャズ、クラシックなどのコンサートやフラダンスの発表会などで地域の人たちが利用できれば」と期待する。

マンション建設を巡る住民と開発業者とのトラブルは、都市計画法に基づく地区計画で、建物の高さや用途などを地域独自の基準にすることで未然に防げる。しかし、住民や土地所有者などの合意形成が難しい。具体的な問題が持ち上がるまで、なかなか動かないのが現実だ。

茅ヶ崎市の場合も、すでに着工していたので今回のマンション問題には間に合わなかったが、2006年3月に「茅ヶ崎漁港地区地区計画」(約18000平米)を導入した。2地区に分けられ、当該地区(約7000平米)はマンションなど住居系の建物が制限された。しかし、富士山への眺望を保全しようというのに、高さ制限はない。市は、容積率の関係、敷地の有効利用を考えれば高層ビルは建たないだろうというが、細い「鉛筆ビル」の建設は可能だ。

それでも今回のマンション問題が契機になり、茅ヶ崎漁港周辺地区の土地利用計画を定めるグランドプランが、2007年3月、策定された。策定に当たっては、有識者や反対運動を展開した市民団体代表など市民12人で構成された推進会議が中心になって進めた。今年度は、地権者、居住者、海水浴場組合等の利害関係者も加わった「茅ケ崎海岸づくり推進協議会」が具体的な整備計画を検討するという。「もっと前からやるべきだった。ようやくスタートラインについた」と委員の一人は話す。

マンション建設を計画した事業者の関係者は、今回の結果を喜びながらも「建てていたら、いいマンションになったと思う」と複雑な表情だ。「どういう性格の土地か知った上で購入することも事業者として必要ですが、やはり法の規制がどうなっているかを見ます」と話す。

景観を守るために動いた市民、市民の声に耳を傾けた事業者、両者の調整に動いた行政。「それぞれ立場は違いながらも、より現実的な解決に向けて努力した人たちがいた。全国各地で後をたたないマンション問題を考えるとき、私の一連の報告に少し目を留めていただければ、こんなうれしいことはない」

◇フィッシュセンター跡地の高層マンション問題の経緯
2005年
08月 事業者が用地取得
11月 事業者が14階建てマンションの特定開発事業事前届出書を提出
12月 市内6団体による署名活動開始
2006年
1月07日 事業者による近隣住民説明会
1月25日 バルーンによる景観影響調査
1月31日 臨時議会で建設予定地の買い上げを求める請願を
      15対14で採択
2月09日 市長が事業者に高さの大幅見直しを勧告
2月10日 市が開発許可
2月20日 事業者は高さ見直しの勧告を拒否
2月22日 市が条例に基づく特定開発事業確認済証を交付
2月24日 事業者が建築着工
2月25日 市長が事業者の本社を訪れ建設見直しを要請。建設中断で合意
3月24日 「茅ヶ崎漁港地区 地区計画」を市議会が承認
4月01日 最終署名簿を提出(署名総数31,224名)
8月22日 事業者がブライダル業者に計画地を売却
2007年
6月30日 結婚式場・カフェがオープン

▲JANJAN 2007年7月13日(金)

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